Pythonプロフェッショナルプログラミング第3版 #pypro3 が出版されました

自分も執筆に携わった Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版 (略称PyPro3)が6/12に発売されました!

本の内容について

この本を一言でいうと「Pythonで仕事を進めていく上でのBeProudのノウハウを集めた本」です。 どんな内容か?何が改定されたのか?本のタイトルの意味などは、次の記事で詳しく説明されているのでそちらに譲ります。

一時はAmazonの開発技法ランキングで1位を獲得したようですね。

何を担当したのか?

第6章「Git/Githubによるソースコード管理」の書き下ろし を担当しました。

書籍のレビューは何冊かかかわらせていただいたことがあるのですが、今回は初の執筆者として携わらせてもらいました。

本章の対象者

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本章は次のことがわかり、なにかあったときも自分で解決への道筋がわかるようにと意識して書きました。

  • 混同しがちなGitとGitHubの違いをおさえる

  • 聞いたことはあっても実際には使ったことのないこともある、GitのコマンドやGitHub機能がわかるようになる

  • 単にコマンドや機能の紹介で終わるのではなく、どうゆうときに使えばいいのかがわかるようになる

GitやGitHubに関する書籍や情報は巷にたくさんありますが、最後の「どうゆうときに使えばいいのかわかるようになる」よう焦点を当てて書きました。 これは自分自身が入社当時GitやGitHubの各コマンドや機能を調べるときに「これ」といえる情報を見つけるのが大変だったためです。

たとえばGitやGitHubを使ってはいても、例えば個人でしか使ったことのないような状態だと、次のような状態になることがあります。というか自分が以前なっていました。

  • 「ほぼgit init, clone, add, commit, push, pullしか使っていない。ブランチもmaster一本で開発。」

  • 「(なんとなく)GitやGitHubは使っているけど、実はコマンドや機能の意味がわからなくて使ってない」

  • 「トラブって対応が面倒なときは、GitやGitHubのリポジトリを作り直す」

  • 「なぜかgit pushできないときは、とりあえず git push -f」

  • 「GUIのツールでGitを使ったりはするけど、実際何をやっているのか想像がつかない」

実際に仕事でかつチームでGitやGitHubを使うようになってからはそうゆうことするわけにもいかず、BPに入ってからは改めて学び直したのを覚えています。

本章では実際に仕事で必要になるコマンドや機能、そして実際にどの場面で使えばいいのかを自身で判断できるようにポイントを詰め込んでいます。 (説明のために図やコマンドの実行例も載せた結果、PyPro3が全488ページある中で6章だけで46ページとすべての章の中で一番ページ数が多くなってしまいましたが…)

執筆を通じて

はじめの頃違いがないようにと思って書いたところがうまく伝わらない文章になっていました。今回全体のマネージメントをしてくださった@takanoryさんから、「@kashew_nutsが書いたことっぽくない。レビューアー(としての)@kashew_nutsはどうした?」とフィードバックをもらうことがありました。心にくるものがありましたが、おかげで迷いながら書いていたところも吹っ切れてかけたと思います。(その後自分で何度か書き直してしまいましたが…)

他にも執筆中プロジェクトの仕事を助けてくださったプロジェクトメンバーの方々や、レビューアーとして厳しい意見やこうしたらもっと良くなると幾度となくアドバイスしてくださって本当にありがたかったです。

ぜひ読んでいただきたいところ

全部…なのですが、特にその中でも「Part2 チーム開発のサイクル」はぜひ読んでみてほしいですね。 PyPro3は15章の項目が全4Partにまとまっていますが、Part2はチーム開発で使うツール、課題管理システム、ドキュメンテーションなど普段なんとなく使っているものでも発見があったり、考え方の基準が書いてあったりして面白いです。

最後に

Pythonに限らずシステム開発を進める上で役立つものが詰め込まれた本ですのでぜひ読んでみてください。